コラム
製品紹介 ドーロガード™

道路補修の新しい選択肢――ドーロガード™とは?
道路は社会インフラの重要な一部であり、私たちの日常生活を支える基盤です。しかし、日本全国で老朽化が進む道路の維持・補修は大きな課題となっています。従来の補修工事は、長期間にわたる工事や高いコスト、安全面の懸念など多くの課題を抱えていました。
そこで注目されるのが、効率的で耐久性に優れた補修材料ドーロガード™です。
本コラムでは、ドーロガード™の特長やメリットを分かりやすく解説し、具体的な使用事例を交えてその魅力をお伝えします。

左から、アクリシラップグループの小堀さん、窪田さん、今尾さん
道路補修工事の現状と課題
道路の老朽化は避けられない問題です。
特に、交通量の多い道路や過酷な気候条件下では、舗装のひび割れや陥没などの劣化が早まる傾向にあります。これらの問題に対応するために行われる補修工事ですが、従来の方法には次のような課題があります。
工期の長期化:通常の補修工事は多くの工程を必要とし、その間交通規制が敷かれるため、地域住民やドライバーに負担をかけます。
コスト負担 :材料費や施工費用が高額になり、自治体や企業の予算を圧迫します。
耐久性の不安:従来の補修材料では一定期間後に再施工が求められる場合も見受けられます。
こうした課題を解決するために生まれたのがドーロガード™です。
ドーロガード™ とは?
ドーロガード™は、道路補修用に開発された補修材です。高い強度と耐久性を兼ね備え、簡単な施工手順で使用できるため、従来の方法に比べて効率的に補修を行うことができます。
ドーロガード™は従来のアスファルト系やセメントモルタル系補修材に比べ、より耐久性があり信頼できる補修材を目指して開発されました。道路補修では、補修箇所の厚みによって材料に求められる特性が異なります。
特に、5~10㎜程度の薄い補修の場合、割れ・剥がれや摩耗が発生しやすいという課題がありました。
こうした課題を解決するため、当社は得意とする常温重合型メタクリル樹脂液を活用。これにより短時間で硬化し、硬化後の強度も優れた材料を開発しました。
たとえば、道路工事で通行止めを伴う場合でも、1~2時間で硬化するため迅速に規制を解除できる点が大きな利点です。
さらに、ドーロガード™は薄い補修箇所でも割れ・剥がれが生じにくく、耐摩耗性にも優れており多くのユーザーから信頼を得ています。

ドーロガード™ のメリット
(1) 施工性
ドーロガード™は大型機械を使用せずに施工できるため、交通規制の期間を最小限に抑えることが可能です。ドライバーや住民への影響を軽減します。
(2) 高い耐久性
長期間使用しても劣化しにくく頻繁な再補修が不要です。特に、過酷な気象条件や交通量の多い道路でも安定した性能を発揮します。
(3) コスト削減
簡便な施工と長寿命により、トータルコスト抑える効果が期待されます。
(4) 環境への配慮
廃材の発生を抑える設計で、環境への影響を軽減する効果が期待されます。
これらの特徴により、ドーロガード™は現在、多くの自治体や企業で採用が進んでいます。
ドーロガード™ キットについて
ドーロガード™キットは、樹脂と骨材が最適な割合であらかじめ配合されており、現場での計量が不要ですぐに使用できる便利なキットです。1箱には施工厚さ10㎜で約1㎡の面積をカバーできる材料が入っており、特に小規模な補修作業に適しています。
使用方法は簡単で、まず施工箇所を清掃した後、骨材と樹脂を混ぜコテで均すだけで施工が完了します。
転圧作業などの手間がかからず、効率的に補修作業ができます。また、工場や倉庫内の道路などの簡易な補修を業者に頼らずに自社で行うことができる点も大きなメリットです。
さらに、ドーロガード™キットは高架道路の伸縮装置部の段差修正や、新交通システム・モノレールの軌道補修などにも便利です。
キットの形状や使い方が現場で非常に受け入れられやすく、効率よく作業を進めることができます。

実際の使用事例
積雪寒冷地のトンネル内コンクリート舗装補修
寒冷地特有の過酷な環境下でも、ドーロガード™は速硬化性と高い耐久性を発揮。道路管理者からもその性能が評価され、トンネル内のコンクリート舗装補修に採用されています。
大型機械が使用できない山間部の小規模橋梁舗装補修
特殊な機械を使わずに手軽に施工できるため、作業期間が短くなり、結果として交通規制の時間が減少します。これにより、道路管理者や地域住民からは、スムーズな交通の回復が評価されています。
ドーロガード™ が目指す未来
日本では今後、人口減少や高齢化に伴い、インフラ維持のための労働力が不足すると予想されています。
ドーロガード™のような効率的な補修材料は、こうした課題に対応する鍵となります。また、持続可能な社会を目指す中で、環境負荷を低減する技術がますます重要になります。
ドーロガード™は、単なる補修材料ではなく、未来のインフラ維持を支えるソリューションです。
人と社会をつなぐ道を守り続けるドーロガード™ ――その可能性は、これからも無限に広がります。
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