技術資料
各種仕様一覧

塩害仕様とは?
海岸までの距離が1km以内は耐塩仕様、200m以内では特別耐塩仕様をお薦めします。
●耐塩仕様
塗装部品(プーリ・軸受)はエポキシ樹脂を増し塗装します。
●特別耐塩仕様
耐塩仕様に追加して枠組み鋼材は溶融亜鉛めっき後、プラスチック性塗料による塗装仕上げをします。
汚濁水仕様とは?
工業用水や井水を使用し、水質管理も困難な為に藻やスライムの発生が予想される時、お薦めします。
1)硬質塩化ビニ-ル製充填材のシート厚を厚くして座屈強度を強くします。
2)充填材受けを追加します。
高温水仕様とは?
●45℃超~60℃
硬質塩化ビニール製充填材と分散板を耐高温仕様にします。
●60℃超~75℃
45℃超~60℃の仕様に加えて散水槽と下部水槽に耐熱FRPを使用します。
※瞬間的でも45℃を超える恐れがある場合は高温水仕様をご検討下さい。
結線図

試運転調整項目(標準型ピットタワー™)
区分 | 点検及び調整箇所 | 点検項目 | 点検方法 | 点検時期 | 判定方法 |
送風機・電動機 | 電動機 | 1)回転音 | 聴診棒 | 運転中 | ベアリングに異常音の無いこと |
2)絶縁抵抗 | 絶縁抵抗計 | 運転前 | 500Vメガで、2MΩ以上であること | ||
3)電流値 | 電流計 | 運転中 | 配電盤設置電流計又はクランプメータの電流値が定格電流値以下のこと | ||
4)電圧値 | 電圧計 | 運転中 | 電圧計の電圧が設計値±10%以内であること | ||
送風機 | 1)締付トルク | トルクレンチ | 運転前 | 翼取付けUボルトの締付トルクが34N・mであること | |
2)チップクリアランス | スケール | 運転前 | ドラムと翼先端の間隔が5〜30mmであること | ||
3)回転方向 | 目視 | 運転中 | 翼の回転方向が上から見て時計回りでること | ||
4)回転音 | 聴診棒 | 運転中 | ベアリングに異常音の無いこと | ||
5)羽根角度 | 角度計 | 規定角度±1.0°以内のこと | |||
6)振動値※ | 振動計 | 運転中 | 軸受架台上で250μm以内のこと | ||
7)騒音値※ | 騒音計 | 運転中 | 暗騒音補正後の騒音値が規定値の±3dB以下のこと | ||
プーリ | 1)レベル | 水糸・スケール | 運転前 | ファンプーリとモータプーリのレベル差が2mm以内であること | |
2)締付トルク | 6角レンチ | 運転前 | ブッシング固定ボルトに緩みのないこと | ||
Vベルト | 1)張り具合 | テンションゲージ | 運転前 | 規定の撓み量で規定の張力以内であること | |
塔本体 | 散水槽 | 1)運転水位 | スケール | 運転中 | 各散水槽の水位にアンバランスが無いこと |
受皿水槽 | 1)漏水 | 目視 | 運転中 | 漏水の無いこと | |
2)運転水位 | スケール | 運転中 | 受皿からあふれの無いこと | ||
ピット | 下部ピット | 1)漏水 | 目視 | 運転中 | 漏水のないこと |
2)運転水位 | 目視 | 運転中 | 運転に支障の無いこと 水位制御装置が機能していること |
(注1)試験運転に先立ち、下記項目の確認を実施して下さい。
1.本体
1)各部材に破損がないか点検して下さい。
2)散水槽、受皿、下部ピット内にゴミ、異物等がないか点検して下さい。
2.給水
1)下部ピット内に十分水が貯水されているか確認して下さい。
3.送風機・駆動部
1)羽根を手で回し、円滑に回転するか確認して下さい。
2)羽根に変形、ゴミ、異物の付着がないか点検してください。
3)ギヤドモータ駆動の場合、ギヤオイルが規定油量か確認してください。
4.循環水配管
1)循環水入口のバブルが「開」になっているか確認してください。
2)循環水出口のバルブが「開」になているか確認してください。
騒音・設置スペース

材質
《ヒシクーリングタワー》の承認図、技術資料には、種々の部品名が記載されていますが、材質記号の意味は次の通りです。
材質記号 | 主な部品名 | 材料名 |
AP翼 | ファンモータ | アルミニュウム板 |
FRP | ケーシング | ガラス繊維強化プラスチックス |
PVC | 散水パイプ ケーシング |
塩化ビニール |
STK | タラップ | 一般構造用炭素鋼鋼管 |
SGP | タラップ | 配管用炭素鋼鋼管 |
S S | 内部骨材 | 一般構造用圧延鋼材 |
SUS | ストレーナ | ステンレス |
B C | ボールタップ | 青銅鋳物 |
PVDC | 消音マット | ポリ塩化ビニリデン |
P E | 散水パイプ用キャップ | ポリエチレン |
F C | 軸受本体 | ねずみ鋳鉄品 |
S30C | 軸受シャフト | 機械構造用炭素鋼 |
EPDM | 耐圧ホース | エチレンプロピレンジエンメチレン |
C u | 密閉タワー用銅管 | 銅合金継目無害 |
S C | ファンシャフト | 炭素鋼鋳鋼品 |
吊り上げ方法
MRシリーズ
M-Hシリーズ
M-Sシリーズ
Pシリーズ
KEシリーズ

M-Hシリーズ

M-Sシリーズ

Pシリーズ

KEシリーズ
