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KK線が “歩ける未来” へと
生まれ変わる日

KK線 Reborn Ceremony

事務局M.O

2025年4月18日。
東京・銀座のまわりをぐるりと囲う高速道路「KK線」の上で、ちょっとユニークなセレモニーが開かれました。これまで車だけが走っていたその道を、クラシックカーと歩行者が一緒に進むという、これまでにないパレードです。これは、KK線が “クルマの道” から “人の道” へと生まれ変わる節目を祝う「KK線Reborn Ceremony」。
インフラ・ミライ・プロジェクトもこの記念すべき日を見届けに、フラ~っと現地を訪れてきました!

KK線ってなに?
なぜ今、生まれ変わるの?

KK線は、東京高速道路株式会社が管理する高速道路で、1966年に全線開通。およそ60年ものあいだ、東京の中心部をつなぐ交通ルートとして活躍してきました。2025年4月5日20時、KK線はその役割を終え、正式に廃止されました。これは、首都高速都心環状線の再編や、道路ネットワークの見直しといった都市交通の変化にともない、KK線の機能や位置づけが再検討された結果です。そしてそこから始まるのがKK線再生プロジェクト “Roof Park Project” 。都市空間の新たな可能性がここから開かれていきます。

©イラスト:イスナデザイン 本イラストは検討内容をイメージ化したものです

キーワードは
「人がワクワクする場所」

東京都と東京高速道路株式会社がタッグを組んで進めるこのプロジェクトのコンセプトは、「クルマのための場所から、人がワクワクして楽しめる場所へ」。もともと通過するだけだった道路を、これからは立ち止まり、歩き、楽しめる公共空間に変えていくという試みです。KK線の再生は、都市構造の変化や交通の再編をきっかけに、インフラが新たな価値を持って生まれ変わる好例。今あるものを活かしながら未来に向けた使い方を考える、そんな柔軟な発想がインフラの可能性を広げているように感じました。

セレモニーのハイライトは、クラシックカーに
吹奏楽、笑顔の行進!

セレモニーでは、クラシックカーと歩行者によるパレードが行われ、長年 “クルマのため” だった空間が、“人のため”へと変わっていく第一歩が印象的に演出されました。東京都知事・小池百合子さんのスピーチでは、「ウオーカブルなまちづくりの象徴」「世界から注目される観光の拠点としてみんなで盛り上げよう」という力強いメッセージもありました。

そして翌日 “遊べる道路” が
本当に現れた!

リボーンセレモニーの余韻が残る4月19日、KK線では一般向けのイベント「Roof Park Fes & Walk」が開催されました。普段は歩けないかつての車道が、この日だけはみんなの遊び場に大変身!

路面にはカラフルなチョークが並び、子どもたちは思い思いに地面へ自由にアートを描いていきます。
入り口に設置された「けんけんぱ」ゾーンも大人気。こどもたちが夢中でぴょんぴょん跳ねる姿に、大人も思わず笑顔に。ほほえましい光景が広がり、会場にはあたたかい空気が流れていました。
さらに、オリンピックにも出場した関根花観さんを講師に招いた「こどもかけっこ教室」では、元気いっぱいに走り回る子どもたちの姿が。

未来のKK線を受け取る世代のこども達が、走って、跳ねて、自由に描いていく。その姿は、「道路=通るだけの場所」だった常識をほぐし、インフラがもっと身近で楽しいものになっていくヒントをくれているようでした。

インフラが変わると、
まちの景色も変わる

インフラは、普段は当たり前にあるものとして、あまり目立たない存在です。でも今回のKK線のように、使われ方や役割が変わることで、これまで“まちを裏方で支えてきた”場所が、新たな価値をもって主役になることがあります。
再生後のKK線は、ニューヨークの「ハイライン」のように、緑の遊歩道になったり、街の中でゆったり過ごせるスポットになったり。これまで交通を支えてきた場所が、人々の時間を豊かにする空間へと姿を変えていく——そんな未来の風景を体験できた気がしました。

「ミライの東京」って、こういうことかもしれない

今回のリボーンセレモニーやその後のイベントを通じて感じたのは、都市のインフラは時代や都市のニーズにあわせて、その役割を柔軟に変え、新しい価値を生み出せるということ。KK線の再生は、そんな“インフラの未来地図”のはじまりかもしれません。東京の真ん中で、誰もが安心して歩き、座り、楽しめる空間。そんな景色が少しずつ広がっていくことが、とても楽しみです。

こうしたインフラの新たな活用や再生を実現するためには、日々の維持や管理といった “縁の下の力持ち”の存在が欠かせません。インフラを守ることが、未来の可能性を広げることにもつながっていく——インフラ・ミライ・プロジェクトでは、そんな思いをこれからも発信していきます!

INFORMATION

Roof Park Project
KK線再生プロジェクト

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