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首都直下地震に備える
—防災インフラ最前線を体験

東京臨海広域防災公園
「そなエリア東京」

事務局T.K

2025年2月、インフラ・ミライ・プロジェクト事務局メンバーで東京臨海広域防災公園にある防災体験学習施設「そなエリア東京」を訪問し、防災体験学習に参加してきました。普段はなかなか実感しづらい“災害発生直後の状況”を疑似体験し、いざという時に本当に必要な備えについて考える貴重な機会となりました。

そなエリア東京って?

「そなエリア東京」は、“そなえる”+“エリア”の造語。その名の通り、地震災害に備えるための知識や体験ができる学習施設です。今回参加したのは、防災体験学習ツアー「東京直下72hTOUR」。

首都直下地震の発生から避難までの流れを、リアルなジオラマとタブレット端末を使ったクイズ形式で進んでいきます。災害発生時の判断力が問われる場面もあり、知識だけでなく実際の行動シミュレーションができる工夫がされていました。

体験して感じた、
災害に強いインフラの大切さ

ツアーは、仮想の設定として駅ビル10階のシネマフロアからスタート。エレベーターに乗り込んだ瞬間、首都直下地震が発生するという設定です。エレベーター内の臨場感たっぷりの演出は、ぜひ現地で体験してみてくださいね。

無事に建物から脱出すると、目の前に広がるのは被災直後の町。倒れた電柱、落ちそうな室外機、割れたガラス…。現実でこんな光景に遭遇したら、冷静に判断できるのか?そんな不安がよぎりました。

今回のミッションは、余震が続く中、安全な避難所まで移動すること。街中の危険を回避しながら進むなかで改めて感じたのは、災害に強いインフラの重要性です。道路が寸断されず、避難経路が確保されていること。建物が倒壊せず、人々が安全に避難できること。こうした備えが整っていることで、被害の拡大を防ぎ、より多くの人の安全が守られる可能性が高まるのではないかと考えさせられました。

防災公園というインフラの役割

東京臨海広域防災公園は、普段は憩いの場として機能しつつ、災害時には「緊急災害現地対策本部」や「広域支援部隊の拠点」として活用される、日本で唯一の“国営”防災公園です。開園以来、首都圏での本部設置には至っていないものの、いざという時に迅速な対応ができる体制が整えられていることは心強いものです。

災害に負けないインフラを考える

今回の体験を通して、私たちは“災害発生後にどう行動するか”だけでなく、“災害に強い街づくりの大切さ”を改めて考えさせられました。避難路の確保、復旧のスピードを高めるインフラ整備…。
これらの備えが、私たちの命を守り、被害を最小限に抑える鍵になります。

「フラ~っと考えてみない?」そんな気軽なきっかけからでも、防災やインフラの重要性を知ることができます。私たちの暮らしを支えるインフラは、災害時にも欠かせない存在。今回の体験を通じて、備えることの大切さを少しでも多くの人に伝えていきたいと感じました。

インフラ・ミライ・プロジェクトでは、災害に負けないインフラ整備の必要性を発信し続けます。
私たち一人ひとりも、日ごろから防災意識を高め、備えをしっかりとしていきたいですね!

INFORMATION

東京臨海広域防災公園
そなエリア東京

住所:〒135-0063 東京都江東区有明3丁目8番35号

防災体験学習の詳細はこちら

https://www.tokyorinkai-koen.jp/sonaarea/

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